PlayStation Vita仕様

PlayStation Vita仕様

20120123PSVita

CPUにはARM Cortex-A9(クアッドコア)、GPUにはPowerVRのSGX543MP4+(クアッドコア)を採用する。いずれも多くの機器で採用されているアーキテクチャをベースにしたものであり、膨大な費用をかけて専用のチップを自社開発してきたSCEの従来の戦略から大きく方針転換したことを意味する。CPUの4コアのうち3コアをゲーム用に占有し、残り1コアをOSなどシステムで共有している。

またメインメモリを512MB、VRAMを128MB搭載しており、単純なメモリ搭載量としてはPlayStation 3(メインメモリ256MB・VRAM256MB)を上回る。ちなみに従来機であるPSPのメモリ搭載量は64MB(PSP-3000,PSP-2000シリーズ、PSP-1000シリーズはメインメモリ32MB)+eDRAM 4MB。また、CPU同様メモリについてもゲーム用に一定量を占有するようになっている。

PSPとは異なるアーキテクチャ(構造)を採用しているため、PSPソフトの互換性はソフトとハードの複合エミュレーションで実現する。

有機ELディスプレイ

本体前面には、マルチタッチに対応した5インチ型の有機ELディスプレイ(総画素数 960×544、約1677万色同時表示)を採用。画素数は従来のPSPの4倍にあたり、フルハイビジョン1080pのほぼ1/4にあたる。アスペクト比も従来通り16:9である。計算上220dpiとなる。

携帯ゲーム機で有機ELディスプレイを搭載するのは初めてとなる。

操作・入力

マルチタッチスクリーンに加えて本体背面にもディスプレイの真裏に合わせてマルチタッチパッドを搭載。

PSPと同様のボタン(それぞれ小さくなっている)に加え、PSPに搭載されていたアナログパッドのかわりに新たな2つのアナログスティックを本体前面の左右に搭載した。

PSボタンがPSP同様に前面左下にあり、また表示ランプも兼ねている。ランプの内容は以下の通り。
PSボタンの点灯状態    内容
青点灯    電源ON(充電中を含む)
青点滅    スタンバイ開始
青ゆっくり点滅    新着情報有り
オレンジ点灯    電源OFFまたはスタンバイ中での充電中
オレンジ点滅    充電中ただし充電過少により電源ON禁止中

電源ボタン、音量ボタンが上部のL,Rトリガーの内側に設置される。

モーションセンサー、マイク、カメラの搭載。AR技術として「ワイドエリアAR」「マーカレスAR」といったも機能もある。

ゲーム

以下のフォーマットに対応する。またオンラインでのアップデートにも対応している。

ダウンロード版のソフトを購入したユーザーは、PSNアカウントに機器認証をすることで、動作するようになる。通常はPlayStation Storeで購入しダウンロードした時点で自動設定されるがPS Vita本体新規登録時に既に制限台数登録していた場合はどれか認証解除する必要がある。2012年2月6日の時点でアカウントに対するゲームの認証台数は家庭用携帯機共に2台となっている。

PlayStation Vita専用ソフト

PlayStation VitaカードまたはPlayStation Storeからのダウンロード版がある。セーブデータの保存先にはPS Vitaカードまたはメモリーカードに保存する。メモリーカードが必要か否かはゲーム毎に異なる。

PlayStation Vitaカードについては記録媒体の項参照。

PSP専用ソフト

ダウンロード版限定。PSP専用ダウンロードソフトでも、公式サイトのソフトカタログで「PSP>PS Vita互換」マークが付いていないタイトルは互換性が保証されていない。また互換対応は状況が変わり次第、逐次更新される場合がある。

PSPゲームを動作させる時には以下の設定も可能。

バイリニアフィルタリング

アップスケーリングがされるが、画面の荒れを軽減するためのバイリニアフィルタリングのON/OFFをユーザーが設定できるようになっている。OFFの時はVitaの解像度に合わせてPSPの200%に拡大されるだけとなる。

右スティック用途

PS Vitaの右スティックをPSPのスライドパッドやボタンの代替として割り当てることができる。その右スティック設定では以下の通りに割り当てが4つある。

入力を無視
左スティック(左右で方向が違う場合は左スティック側が優先)
方向キー
十字に並んでいる○×△□ボタン(倒す方向によって各ボタンが押されたのと同じ動作をする)

これらに割り当てられるようになっている。
システムソフトウェア1.80からは、新たに

方向キー左右のみ
方向キー上下のみ
Lボタン、Rボタン
セレクトボタン、スタートボタン

の割り当てが追加された。

カラースペース(PSP)

有機ELの表示をPSPの液晶の色味に近づける色変換の設定も可能。

ボタン割り当て

システムソフトウェア1.80から追加された機能
前面タッチスクリーンの四隅に○×△□ボタン、方向キー、スタート、セレクトボタンの割り当てが可能になった。

これらPSPゲームの設定は、PSPゲーム起動中に数秒間、画面をタッチし続けると設定画面が開く。

ゲームアーカイブス

ゲームアーカイブスのうち、PlayStation用のソフトは、2012年8月28日に実施されたシステムソフトウェア1.80のアップデートで対応した。PCエンジンアーカイブスはPSP用ソフトとして起動するため、当初から対応している

PlayStation Vita カード(左)と専用メモリーカード(右)

ゲームソフトの供給には、UMDに代わり、新たに「PlayStation Vitaカード」(フラッシュメモリ)を採用した。PlayStationシリーズ初のカートリッジ式。ゲーム本体以外にダウンロードコンテンツやセーブデータも記録可能で、容量は2GBと4GBがある。

Vita本体にはユーザーが利用可能な内蔵フラッシュメモリがないた め、ダウンロードコンテンツやマルチメディアファイルを保存するには別途専用のメモリーカード(Vita発売時は4、8、16、32GBの4種類がある) を用意する必要がある。ゲームのセーブデータは「PlayStation Vitaカードに保存するタイプ」と「専用メモリーカードに保存するタイプ」の2種類がある。なお、独自の専用メモリーカードを採用した理由としては、セキュリティの問題と汎用性ゆえにカードの性能が一定せず作り難いというゲーム開発側からの苦情があったためと述べている。メモリーカードはPSNアカウントにてユーザーを識別しているので、他人のアカウントで使う場合は初期化が必須となる。

マルチメディア

前世代機であるPSPと同様に画像、映像、音声ファイルが再生可能になっている。前述の通り、専用メモリーカードが必要となる。

音声

MP3 MPEG-1/2 Audio Layer 3、MP4 (MPEG-4 AAC)、WAVE (Linear PCM)

映像

MPEG-4 Simple Profile (AAC)、H.264/MPEG-4 AVC High/Main/Baseline Profile (AAC)

画像

JPEG (Exif 2.2.1)、TIFF、PNG、GIF、BMP

PSPで対応したATRAC・WMA・Motion JPEGには現時点では対応しないとみられる。

ネットワーク

3G/Wi-Fiモデルはゲーム機としては初めて携帯電話回線(第3世代移動通信システム)に対応する。Wi-Fiのみと比べて移動中にもシームレスな通信が可能となる。通話には対応していない。

3G回線を使用するには、指定の業者と契約を結んだうえで、パケット通信料を支払う必要がある。日本ではNTTドコモが「データ通信専用プリペイドプラン」などを提供していて、携帯電話での支払いにも対応し 独占でネットワークを提供する。

PS3との連動

PS3とPS Vitaの連携は「cross platform feature」と呼ばれる。

cross platform feature(クロスプラットフォーム機能)
Cross-Play(クロスプレイ)
Cross-Controller(クロスコントローラー)
Cross-Save(クロスセーブ)
Cross-Goods(クロスグッズ)
Remote Play(リモートプレイ)

その他

Backup & Restore
PS VitaのアプリケーションやメディアファイルをPS3側に保存する

PlayStation 3との連携には、PlayStation 3側のシステムソフトウェアをバージョン4.0以上にしなければならない。

PS4との連動

PS4とPS Vitaの連携は詳細はまだ明らかになっていないものの、セカンドスクリーンとしての用途や、PS4ゲームほぼ全てでリモートプレイの対応は明言されている。

PCとの連動

PCとUSB経由でファイルのやり取りを行う場合は、PCにコンテンツ管理アシスタント for PlayStation®をインストールしておく必要がある。現在の対応PCは、Windows(XP SP3以降)が動作するAT互換機と、Macintosh(Mac OS X 10.5.8以降)である。Windows版は発売時に、Mac版は2012年2月8日のシステムソフトウェア1.60の公開と同時にリリースされた。

コンテンツ管理アシスタント自身は小規模な物で、実行内容はPC内でどのフォルダにどのコンテンツが入っているかをPS Vita側に指示するだけの常駐物である。フォルダの変更はコンテンツ管理アシスタントの設定で可能。

対応する機能は以下の通り。

PC経由でシステムソフトウェアのアップデート
PCとPS Vita間でビデオ/音楽/画像を転送
セーブデータや、ゲームなどのアプリケーションのバックアップ及びリストア

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