メガドライブ専用ソフト『鋼鉄帝国』のレビュー

メガドライブ専用ソフト『鋼鉄帝国』のレビュー

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全7面のオーソドックスな横シューです。プレイヤーは各面の始まる前に、小回りの効く鳥型戦闘機『エトピリカ』か、図体は大きいが火力の高い、小型戦闘艇『ゼッペロン』のどちらかを選び、戦場を駆け抜けます。

前後にショットが撃ち分けられる以外は、ゲーム性に特筆すべき点はありませんが、本作の最大の魅力は細部にまで作りこまれた世界観です。

「軍事国家モーターヘッド帝国」により、文字通り『鋼鉄帝国』と化した都市群。

パラシュートで降下される戦車、武装された蒸気機関車、地底を進む発掘マシン…そのどれもがオーバーテクノロジーで作られた物にも関わらず、どこか古臭く、そして懐かしい「空想科学未来」なのです。

本作はSTGとしてはかなり珍しい「スチームパンク」のシューティングなのであります。

だから、本作はどちらかというと、シューティングとしての「弾を避け、敵を撃破する」というより、「世界を堪能する」という楽しみがあります。

敵の攻撃は確かに熾烈です、だけどどうしてもよそ見して、背景や敵キャラに見入ってしまいます。

「雷雲から現れる敵巨大戦艦」「急襲を受け、沈んでいく味方旗艦」と、定番ながらも手に汗握る名シーンが目白押し。

また、「ロケットに乗って、宇宙まで飛ぶ」という、『月世界旅行』のオマージュとも思えるシーンまであったりします。

おまけにBGMは戦争曲とでも言うような、重厚で、人間の本能を揺さぶられるような、勇気や元気が湧いてくる名曲が勢ぞろいしています。

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